CGパースのケーススタディ~マンションのロビー その1~
2015/10/27
北千里PREMIST
写真出処:チラシ
今回は「PREMIST北千里クラッシィ」というマンションの写真を見本としてCGパースを作ってみました。
この写真は高級そうなマンションのロビーであり、画面の構成がいいバランスで撮られましたので、練習用の作品としては適していると思いました。
今回と次回、二回に分けてこのパースを作る過程をお話して参ります。
CGパース制作の下準備
初めにPhotoshopで写真の水平線と透視を決めます。
画像をご覧の通り、消失点はほぼ画面の中央にありますので、こちらは一点透視の絵になります。
※一点透視というのは対象物を正面から見て、消失点がひとつだけの透視図法です。他はまた二点透視と三点透視、零点透視という透視図法があります。日本では遠近法、透視図のことをパースと称する事が多く、建築パースはこの例の一つです。
今回のマンションの写真はチラシからパソコンにスキャンしてもらったものなので、解像度はなかなか良いですが、モデリングの作業に無駄な時間をかけないためにも、消失点と水平線があったほうが作業が順調に進みます。
モデリングの手順
このステップが終わったら、マンションの透視図の画像を3DsMAXの背景に読み込みます。手順は過去の記事「CGパースのケーススタディ~中国のあるダイニングレストランをデザイン~」を参考にしてください。
背景を読み込んだら、先に正面にひとつボックスを作ります。次にカメラの設置をします。一点透視のため、カメラをボックスの正面におきますが、カメラのターゲットもカメラと同じ高さにして、目線を水平にします。
両側の壁、天井と床を透視図にあわせてボックスを立てます。そしてカメラのターゲットの位置とパラメータでレンズの数値を調整しつつ、画面の角度を細かく合わせます。
一点透視の絵は画面の構成が単純に見えますが、2Dの絵を3Dのモデリングに作成するとき、よく視覚の錯乱が起き、カメラ目線で見ると透視図が合ってるのに、他の視点から見たら壁と壁の間が大きくずれている状況もありますので、いろんな角度でチェックしながら、モデリングの位置を決めます。
メインの透視図が大体合ったら、マンションのロビーのデザインや柱など形を作っていきます。
この段階に先ほど決めたマンションの壁や天井などもし正しい位置に置かれてなかったら、調整することが難しくなりますので時間がかかります。出来るだけモデリングの形がまた複雑にならないうちに、誤差を発見したらすぐ直したほうがいいと思います。同じく人生も、そうじゃないでしょうか(笑)
家具や照明を作る
建築本体のモデリングを完成したら、次に家具やライトを作っていきます。
以前のように家具やライトは先にボックスで大抵の大きさと位置を決めます。直接これらのボックスで家具を作ってもいいです。今回一番形が複雑なのはソファなのですが、やわらかさがポイントです。
そして手前のライトですが、このようなライトは光がランプのかさから透けているが、実際にかさは透明なものではないので、テクスチャを半透明にすることじゃなく、VRaylightMtlという発光するテクスチャを使います。
この光が透けるような効果に使うテクスチャの作る手順は、次回に説明します。
イラストレーター 黄


